「リアルの中で,あたしの存在はバグみたいなものだったの。同じように,ワイヤードに私が存在することも,バグなのかもしれない。あたしが摘み取られれば,あたしは,いなくなる。それも,バグフィックス…」。
マイクロソフト社の社内メモによると,米国で17日に正式出荷されるウインドウズ2000には,「6万3000件もの潜在的な既知の問題」があり,うち2万8000件が真の問題である可能性があるとしている。メモには「ウインドウズ2000の次のリリースの我々の目標は,バグをゼロにすること」と続けられている。
日本では18日に発売されるウインドウズ2000。秋葉原などのショップでは,すでに展示用箱を積み上げて,18日午前0時からのカウントダウン販売の告知が行われている。よくよく考えるとコンシューマー向けではないはずなので,いいのかなぁ〜とも思ってしまうが,まぁいいんでしょう(^_^;)。そこに降って沸いたMS社内メモ。かなりユーザーの不安を煽るような内容で,元記事の英文記事内で行われている,ウインドウズ2000を買いますか? という投票では,8割近い人が「買わない」としている。6月予定のサービスパック(メモ中の「次のリリース」のこと?)を待つという人が多いだろう(CNET Japanの記事)。
もちろん,複雑怪奇に大きく膨れ上がっているOSにバグがないわけがない。存在自体がバグ,という見方もできるほどの中で,整合性をとって,如何に致命的なバグを防ぐのか,が開発チームの最後の使命となる。でも,それが公然と表に出てきちゃうところがMSの,笑うに笑えない体質なんだなぁ(^_^;)。遅々として進まないバックオフィスとのからみで,ビジネスユーザーも不安そうだし,ウインドウズ98ソフトが動くかどうかわからなくてコンシューマーユーザーも不安そうだし。このメモの露出が購買意欲に強く影響するか,どうか。
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